プロジェクトマネジメント 概要
プロジェクトマネジメントは、「決められた期間内に、独自の成果物を生み出す活動(プロジェクト)をどのように計画・管理し、成功に導くか」を扱う分野です。マネジメント系の中で最も出題数が多い分野の一つであり、WBS・ガントチャート・アローダイアグラムといった管理ツールの使い方から、EVMによるコスト管理まで、幅広い知識が問われます。計算問題も出題されるため、手を動かして練習することが大切です。
この章で学ぶこと
Section titled “この章で学ぶこと”-
プロジェクトの基本概念 ── プロジェクトの定義(有期性と独自性)、通常業務との違い、プロジェクトマネージャの役割、ステークホルダの概念を学びます。PMBOKがプロジェクトマネジメントの国際的なガイドラインであることも押さえます。
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プロジェクトの計画と管理 ── プロジェクト憲章・プロジェクト計画書の違い、プロジェクトスコープの定義、WBS(作業分解構成図)による作業の細分化を学びます。WBSはプロジェクトマネジメントの基盤となる重要なツールです。
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スケジュール管理 ── ガントチャート(作業の開始日・終了日を棒グラフで表現)とアローダイアグラム(作業の依存関係を矢印で表現)の2つの図法を学びます。アローダイアグラムからクリティカルパス(最長経路=プロジェクト全体の最短所要日数)を求める計算問題は頻出です。
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コスト管理とEVM ── EVM(Earned Value Management)を使って、プロジェクトの進捗とコストを定量的に評価する方法を学びます。PV(計画価値)・EV(出来高)・AC(実コスト)の3つの指標の意味と関係を理解することがポイントです。
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リスク管理・品質管理 ── リスクの洗い出しと対応策の分類、品質管理の基本的な考え方を押さえます。
押さえておきたいポイント
Section titled “押さえておきたいポイント”- プロジェクトの定義:有期性(開始と終了がある)+独自性(独自の成果物を生み出す)
- PMBOK:プロジェクトマネジメントの知識体系をまとめた国際的なガイドライン
- プロジェクト憲章:プロジェクトの正式な立ち上げを宣言する文書
- ステークホルダ:プロジェクトに影響を与える、または影響を受ける個人・組織
- プロジェクトスコープ:成果物と作業の範囲を定義したもの
- WBS:プロジェクトの作業を階層的に細分化した図。最小単位はワークパッケージ
- ガントチャート:横軸に時間、縦軸に作業を取り、各作業の期間を棒で示した図
- アローダイアグラム:作業の順序と依存関係を矢印(→)で表した図
- クリティカルパス:アローダイアグラム上の最長経路。この経路上の作業が遅れるとプロジェクト全体が遅れる
- EVM:PV(計画価値)・EV(出来高)・AC(実コスト)で進捗とコストを定量管理する手法
- SV(スケジュール差異)= EV − PV(正なら予定より進んでいる)
- CV(コスト差異)= EV − AC(正なら予算内で進んでいる)
- リスク対応策:回避・軽減・転嫁・受容の4つの分類
試験での出題傾向
Section titled “試験での出題傾向”マネジメント系で最も出題頻度が高い分野の一つで、毎回4〜5問程度出題されます。特にWBS・ガントチャート・アローダイアグラム・クリティカルパスに関する問題が頻出で、アローダイアグラムから最短所要日数を求める計算問題はほぼ毎回出題されます。EVMの計算(SV・CVの正負で状況を判断する問題)も定番です。用語の意味を正確に覚えるだけでなく、図の読み取りや簡単な計算ができるよう練習しておきましょう。